おうちクラフターの味方!菱ギリで縫い穴を開ける時のコツ

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レザークラフト

こんにちは。

おうちクラフターのかずたか(@outicrafter)です。

 

皆さん菱ギリで縫い穴開けをした事はありますか?
ほとんどの場合は菱目打ちを使って穴を開けていると思います。
私も2作品目までは菱目打ちを使っていましたが、どうしても気になる点があり現在は主に『菱ギリ』を使って縫い穴を開けています
今回は『菱ギリを縫い穴開けに使う時のメリット・デメリット・注意点』を私なりに皆さんにお伝えします。

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菱ギリってどんな道具?

菱ギリと似たものに目打ちがありますが、目打ちは主にしるしを付ける為の錐(キリ)」になります。
そして、菱ギリは縫い穴を開ける為の錐になります。
目打ちは使いかたによって様々な使いかたが出来ます(革への罫書き、細かい箇所への薬品の添付など)。
しかし、菱ギリは「穴を開ける」専門の道具になります。
キレイに穴を開けなくてはいけないため(穴が汚いと縫った後も汚い感じが残ってしまう)、他の用途で使う事はオススメしません

また刃のサイズがいくつかあるので、自分の作品にあった刃を選ぶことが出来ます。

菱目打ちと何が違うの?

両方とも「縫い穴を開ける」という目的は変わりません。
形状や開け方が違います。

菱目打ち


刃が1本の物から複数付いたものまで、同じシリーズで刃の本数が違う商品がいくつもあります。
私はいくつかの本数がセットで販売されている商品を購入し、使っています。
刃が等間隔で並んでいる為、穴の間隔を揃える事が簡単にできます。

菱目打ちを打つ場所を決めたら、ハンマーなどで叩き穴を開けます。
薄い革でも意外と力を入れないと穴が貫通してくれなかったりするので注意が必要です。

6本目(刃が6本付いている菱目打ち)以上を使って直線の穴開けを行えば、比較的短い時間で穴を開け終わると思います。

 

現在の私の使い方としては菱ギリで穴を開けるための位置決めの為に使っています。
ハンマーで叩くと大きな音が出てしまうため、手で強めに押し込むようにすることで痕が付き位置決めに使えます。

菱ギリ


平たく伸ばした針、のような形状です。
私はこの1本しか持っていないのですが、他にも太さの違う種類が2つあります。
それぞれ通す糸によって使う菱ギリを変えていきます。
糸が太ければ穴も大きくないと通せないですし、細い糸なら小さな穴にしないと穴が目立ってしまいます。
小物を作る方であれば太い糸を使う事はほとんどないかと思うので、一番小さい菱ギリがあれば十分かと思います。

ちなみにエルメスはバッグを作るとき、全てこの菱ギリで穴あけを行っているそうです。菱目打ちは位置決めで使っているとの事でした。

かずたか
かずたか

はからずともエルメスと同じ作成方法を取っていたわけですね・・・。我ながら末恐ろしい・・・。

菱ギリを使うメリット

大きなメリットは以下の2つかな、と思います。

音が出ない

前述した通り一番は音が出ない、という事です。
私が考える唯一にして最大の、何にも変えられないメリットです。
集合住宅だったり小さな子供がいたりなど、大きな音を出せない環境に身を置く人達は少なからずいると思います。
そんな人たちにはこの「音が出ない」は非常に大きなメリットになります。
実際私も、打音があることで制作する意欲が削がれるというか、後ろめたい気持ちになるんですよね。
菱ギリを使う事で打音が無くなり、後ろめたい気持ちもなくなり、制作意欲のままに作る事が出来るようになりました。

縫い穴が目立たない

菱ギリでは穴を広げるという作業をしないので、菱目打ちのように大きな穴になりません。
(もちろん菱ギリを根元まで押し込めば穴は大きくなります。)
その為「糸を通してもまだスカスカ」みたいな事も無く、必要最低限の縫い穴で済みます。

菱ギリを使うデメリット

逆に私が思うデメリットを紹介します。
菱ギリも神のツールというわけでは無いのでもちろんデメリットがあります。

時間がかかる

やってみると分かると思いますが、一つ一つ穴を開けるため時間が非常にかかります。
小物など、縫う工程が少ない作品については大きな問題にはならないと思います。
しかしこれが大物、例えばバッグやジャケットなどの縫う工程が多い物については、大きな問題になります。

力がいる

菱目打ちはハンマーで打ち込むので、腕力はほぼ必要ありません。(ハンマーを扱う腕力があればいい。)
しかし、菱ギリの場合は自分の手で革を貫通させる必要があります。
これが薄手の革ならいいのですが、厚手の革や複数枚の革を重ねたものになると貫通させるのに大きな力が必要になります。

穴が揃わない

一つ一つを手作業で穴を開けるため、良い言い方をすれば穴の一つ一つに個性があります。
細心の注意を払って一つ一つの穴の角度に気を付ければいいのですが、私は集中力なんて10分くらいしか持たないので結構厳しいです。
菱目打ちも角度を間違えればずれてしまいますが、一度に4つの穴を開けたりするので「隣とずれる」という事が少ないです。

菱ギリを使う際の注意点

メリットよりデメリットの方が多いですが、音の件を考えて私は菱ギリを使っています
もしこれを読んだ人で「私も菱ギリを使ってみよう」と思った方がいれば、以下の事に気を付けてみてください。

使う菱ギリ

上でも書きましたが、少なくとも3種類の菱ギリがあり、使う糸の太さに合った菱ギリを使わないと作品の出来に影響します。

下に敷くもの

ゴム板でも全然使えると思いますが、貫通させるのが難しいと思います。
硬さがあり、菱ギリを貫通させることが出来るものとしてコルクブロックがあります。


意外と金額が高い為、私はこんなスポンジを使っていました。

スポンジの中では割と固めでしたし、言うてもスポンジなので貫通させることも容易でした。
確か150円くらいだったと思います。

 

ただしこれはオススメしません
理由は『柔らかいので革がたわむ』からです。
革がたわんでしまうと、まっすぐ下したはずの菱ギリがずれてしまうのです。
なので間違ってもスポンジ関連は選ばないようにしてください。

開けた穴は結構違う?

菱ギリと菱目打ちで打った穴はどんな違いが出るんでしょう。
これは写真で見てもらった方が良いですね。

上が菱ギリ
下が菱目打ち

見た目に大きな違いはなさそうですね。
これは菱ギリを根元まで差し込んでいる為に起きるからだと思います。
ただ、「すべて同じ深さのところで止める」はフリーハンドでは難しいので、刃にマスキングテープを巻くなどして『止める目安』を作ると大体同じところで止められます。

注意点としては菱ギリは刃が横に広いので、刺す時の本体の軸を同じにしないと穴がガチャガチャになります。
あくまで極端な例ですが、下の写真のようになり穴が均一になりません

デザイン的にこれをわざと起こし、奇をてらったデザインにする時は使えるかも知れないですね。

縫ってみるとどんな感じ?

菱ギリと菱目打ちで打った穴に縫い糸を通し、どんな印象になるか見てみましょう。

菱ギリは軸を変える事で穴を写真のように斜めにすることもできますし、まっすぐにすることもできます。
縫い部分のデザインの幅が広いのは菱ギリかもしれませんね。

その他に違いは?

もちろん刃の大きさ(太さ)によって一概には言えませんが、菱目打ちは「穴を広げる」という作業がある為、革の端で菱目打ちをするとその分革が押し出される形になります。

(縫いが汚すぎる、という突込みは無しでお願いします。)
作品によっては印象を大きく変えてしまうかもしれないので、注意しましょう。

最後に

菱ギリの特徴は少しでも伝わったでしょうか?
短所も確かにあるツールですが、長所ももちろんあります
その長所を最大限生かす(私の場合は『活かさざるを得ない』)為に菱ギリを使っています。

そんな菱ギリを使って作った作品の最高傑作が「マネークリップ」です。
https://craft.kztaka.com/money-clip

通常の菱目打ちの刃を小さく細くしたものにヨーロッパ目打ちというものがあります。
私はまだ使っていないですが、目打ちと菱ギリの良い所取りみたいな商品のようです。
機会があったら是非触ってみたいですね。

 

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